阪神開幕4番は大山VS佐藤輝 開幕投手候補は4人 矢野監督が今季構想明かす
阪神の矢野燿大監督(53)が18日、読売テレビ「朝生ワイドす・またん!」に生出演。現時点でのチーム構想を明かした。4番候補には大山、佐藤輝の名前を併記。生え抜きの和製大砲が4番を争うことで、打線強化につながると説いた。一方、開幕投手候補には2年目を迎える伊藤将を含む4人の名を挙げ、昨季の藤浪抜てきに続く、サプライズ起用の可能性を示唆した。
指揮官の4番構想は、おそらくファンも期待するものに近い内容であったはずだ。番組内の質問コーナー。『4番を任せたいのは?』の問いに、矢野監督は「大山、佐藤輝」の名を併記した。サプライズで生出演した井上ヘッドは「大山」の一択。それも受け、理由を説明してみせた。
「競争の中で勝ってきて悠輔(大山)になったらいいんじゃないかなと。逆に輝が『いやいや大山さん、僕行きますよ』っていうぐらいの争いが起きれば、チームを強くすると思うし、本当の4番ができると思う」
テレビ出演後のオンライン取材では「今まで一番務めている悠輔がどっかり一年間、不動というのが安定的だと思う」と大山への変わらぬ期待を口にした。一方で佐藤輝が争いに加わることをあらためて強く希望する。
「その状態になればすごくおもしろい、いい打線になっていると思う。一年間、優勝を狙っていく上では“線”で攻撃をつくっていかないと。輝が4番でいけるという状態になった中でのチーム内の競争は、絶対に強くなっているので」
昨季、大山に次いで4番を張ったマルテもいる。それでも生え抜きの和製大砲二人が、切磋琢磨(せっさたくま)した上で争う形が理想だと力説した。
開幕投手争いでも激しい競争をあおる。『開幕投手を任せたいのは?』。この質問に井上ヘッドが「一番、肝が据わっている」と秋山の名を挙げたのに対して、矢野監督が書き込んだのは青柳、西勇、秋山、そして「可能性がないわけではない。競争の中に入ってこいよ、入ってきてほしいという期待を込めて」と挙げたのが、伊藤将の名前だった。
オリックスの絶対的エース・山本の名を出しながら、「一人でたくさんの貯金っていうのはありがたい。ただ、ウチでいえば全員が安定して貯金をしてくれたら優勝に近づける。(開幕投手が)絶対誰だって決まっていないのが弱みでもあるし強み」とうなずいた。
『打線の顔』『投手の顔』になるのは果たして-。本格的な競争が2・1キャンプインで幕を開ける。