阪神ドラ1森木、あるぞ!地元デビュー 安藤投手コーチ2月中実戦示唆

 阪神のドラフト1位・森木大智投手(18)=高知=が23日、鳴尾浜で行われた新人合同自主トレでブルペンに入り、初めて新2段モーションで約40球を投じた。視察した安藤2軍投手コーチは、早ければ森木の地元・高知での2軍安芸キャンプ中に実戦デビューさせる可能性を示唆。昨季のパ・リーグ新人特別賞に輝いた日本ハム・伊藤のような2段フォームを完成させ、鮮烈デビューを狙う。

 白球が18・44メートル先に立つ捕手のミットに突き刺さる。冷気が漂う鳴尾浜のブルペン。森木は左足を高く上げた後、以前より「ゆったり目の2段(モーション)というか。ちょっと間が空くような感じ」と、右足に長く体重を乗せる新2段モーションを試した。

 直球に加えカーブ、スプリット、習得中のツーシームも混ぜながら約40球。視察した安藤2軍投手コーチは「順調そうだね」と仕上がり具合に目を細めた。今後、球団と育成プログラムの詳細を詰めていくが、私見として「早ければあるんじゃないかな。今のペースでいけば」と2月中に実戦デビューさせる可能性を示した。

 2軍安芸キャンプで予定されている対外試合は6試合。同コーチはフリー打撃登板、シート打撃登板と「段階は踏ませていく。あんまり焦らせないようにさせたい。様子を見ながら、ストップをかけながら」という方針。ベールを脱ぐのは早くても2月後半の練習試合となる見通しだ。

 森木は22日に新人合同自主トレでのブルペン投球を“回避”。プロ仕様の硬いマウンドが原因でフォームにズレが生じ、キャッチボールで修正した。一夜明けて導き出した答えは「単純に軸足に乗りやすいというのと、自分のタイミングでリリースできる」と昨夏から取り組み始めた2段モーションの改良。より軸足に体重を乗せる時間を長くした。

 この日の投球後は「カーブのキレも良かったですし、変化球はまだまだの部分はありますけど、手応えはあったので良かったです」と収穫を得た。理想の2段フォームは、昨季ルーキーで10勝をマークし、東京五輪でも活躍した日本ハム・伊藤。動画を観察しながら「上からたたく感じとかボールの軌道が好き。目指している」と参考にしている。

 世界一の投手を大目標に掲げる18歳。地元・高知のマウンドから記念すべきプロ第1球を投げ込み、サクセスストーリーを歩み出す。

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