阪神・熊谷敬宥内野手（２６）が２４日、甲子園クラブハウスを訪れ、広島・菊池涼に弟子入りした成果を明かした。今月８日から２０日まで静岡県内で合同自主トレに初参加。「レベチ（レベルが違う）です。もう言葉じゃ表せない。近くで見てるだけで勉強になりました」。９年連続ゴールデン・グラブの極意を学び、目を輝かせた。

　貴重な時間を無駄にはしなかった。熊谷は「どんなことを考えて守っているんですか？」とどん欲に質問。名手の金言に「準備の大切さ」を痛感した。

　「バッターの調子やピッチャーの調子を見ながら、ポジショニングを変えれば変わる。そういうところは実践できると思いました」

　キャンプは２年ぶり１軍スタートが決まっている。昨季は主に守備固めと代走で７３試合に出場し、今季は定位置奪取が目標だ。菊池涼から「自主トレに来るからには頑張ってほしい」と激励され「内野でアピールできるように。死ぬ気でレギュラーを取りにいく」と発奮。名手の教えを生かして、二遊間争いに割って入る。