阪神・高寺 G坂本ロード歩む 高卒2年目ブレークだ!昨季の奥川ら刺激「活躍したい」
大ブレークを狙うで!阪神・高寺望夢内野手(19)が24日、今季の自身と同じ高卒2年目でレギュラーに定着した巨人・坂本を目標に掲げた。2月1日からの春季キャンプでは初の1軍メンバー入りが決定。近本に弟子入りを志願し、持ち味の打撃に磨きをかける構え。ヤクルト・奥川、オリックス・宮城、ロッテ・佐々木朗ら“黄金世代”の1学年下、2002年生まれの若虎が“坂本ロード”という名の出世街道をまい進する。
ワクワクとドキドキが止まらない。半袖姿で打撃練習を終えた高寺は、冷風吹き荒れる鳴尾浜で「気合入ります!」と現在の心境を明かした。正月から無休で練習に励み、沖縄で迎える2月1日のキャンプインまであと1週間。厳しい内野争いが待ち受けるが、もう覚悟はできている。
高卒2年目の春は出世街道のスタート地点。19歳の若虎には「将来的になりたいと思っています」と言う憧れの背中があった。日本球界屈指の遊撃手として長きにわたって君臨し、日の丸も背負う巨人・坂本。これから、そんな雲の上の選手の足跡をたどっていく。
プロ通算2118安打を誇る坂本は今季の自身と同じ、高卒2年目の08年に144試合に出場して一気にブレーク。遊撃のレギュラーを奪取し、超一流の階段を上がり始めた。「自分も2年目から負けないように頑張ります」。高寺も同じ道を歩むと決意し、闘志メラメラだ。
1学年上の存在も活力となっている。ヤクルト・奥川、オリックス・宮城、ロッテ・佐々木朗らが高卒2年目シーズンの昨年に飛躍。「自分も今年、高卒2年目なので。活躍した人がいるので、自分も2年目で活躍したいと思いました」と強烈に刺激を受けていた。
自身は昨季1軍デビューをかなえられなかったが、みやざきフェニックス・リーグでは29打数16安打の打率・552と大爆発。その後の秋季練習でも首脳陣に猛アピールし、今春の沖縄・宜野座行きの切符を勝ち取った。
春季キャンプでは「長打も打てて、率も残せて。自分がなりたいバッター」と理想像と重なる近本に弟子入りを志願する。特に内野のポジションにこだわりはなく「レギュラーで出られればどこでも。まず今はアピールすることしか考えていません」と鼻息が荒い。
二塁の糸原に挑戦状をたたき付けるか、中野が不在の遊撃を狙うか-。1週間後に始まる戦いは今後の野球人生を左右する重要な戦いだ。まだ、同学年で立身出世した者はいない。“坂本勇人道”を目指す高寺が、その1番手に名乗りを上げた。
◇高寺 望夢(たかてら・のぞむ)2002年10月17日生まれ、19歳。長野県出身。178センチ、75キロ。右投げ左打ち。内野手。上田西から2020年度ドラフト7位で阪神入団。新人だった昨年はウエスタンで58試合に出場し打率・162、1本塁打、10打点。今年の春季キャンプでは1軍メンバーに選ばれた。