掛布雅之氏「大山に背負わせたかった」 阪神Vのカギに「4番固定」の必要性
阪神OBの掛布雅之氏が27日、深夜に放送されたMBSテレビ「ONE NUMBER」(関西ローカル、前1・29~)に出演。元中日監督で、野球評論家の落合博満氏と初共演し、「4番論」について語った。
「阪神のことが非常に気になる」と話す掛布氏は、大山悠輔内野手の名前を話題に。「大山が開幕から4番を打ちました。威張れる数字じゃないんですけれど、じゃあ他に誰かと言うといないんですよ」と話を向けると、落合氏も「だったら使い続けないといけないな。それで休ませたらいけない」と応じた。
大山は昨季、主に4番を打ったが故障による離脱などから、スタメン落ちや打順降格も経験。結果的には129試合の出場で、打率・260、21本塁打、71打点だった。
現役時代、長く4番を担った2人。掛布氏は「僕は大山に背負わせたかったんですよ。ずっと言い続けたんですけどね。勝つにしても負けるにしても、大山の4番で優勝するのか、負けるのか。それで、大山の次の野球が変わると思っていた」と語ると、落合氏も「代わりがいれば代える。いないなら代えない」と、ブレない起用の必要性を口にした。
さらに、監督として4番について「打順は4番から決める。4番が決まったら、あとは簡単に決まるから」と持論を展開。「そこに3、5番を打ってるやつをいれちゃうと、他に考えないといけないことが出てくる。4番ってのはスーパースターというか、全てを求められる打順だからね」と理想像を語った。
その上で、阪神の4番については「それから言うと、大山にそこを背負わせるのは、現時点ではキツい」としながらも、起用法について「4番目と考えればいい。そこでシーズンを戦っていって期待に応えてくれたら、お前が4番だという考えでいいんだよ」と説明。掛布氏も「なるほど、面白いな」とうなずいていた。