【佐藤義則氏の眼】阪神・ドラ1森木の投球フォームは「すごく将来性感じる」

 阪神のドラフト1位・森木大智投手(18)=高知=が、2日の初ブルペンで平田2軍監督ら首脳陣から大絶賛された。今回、デイリースポーツ評論家・佐藤義則氏(67)が期待のルーキーの投球フォームを診断。「すごく将来性を感じさせる投手」と評し、今季中に1軍デビューできる可能性に言及した。

  ◇  ◇

 やっぱりドラフト1位で入ってきただけのことはあるね。バランスの取れたフォームだし、変な癖もない。高卒1年目とは思えないぐらい体もがっちりしていて、馬力のありそうな投げ方をしている。

 細かいことを言えば、踏み出した左足がもう少し粘ることができればというのはある。写真じゃ分かりづらいけど、投げている動画を見ると、右半身が少し早く前に突っ込んでいる感じがある。もう少し左足で踏ん張って下半身を回転させてから右腕が出てくるようになれば、もっと力のある球がいくんじゃないかな。

 とはいえ、直球も150キロ以上は出るらしいし、184センチと上背があるのも投手にとってはプラス材料。角度のある球は大きな武器になる。いろんな伸びしろを持った、すごく将来性を感じさせる投手であることは間違いない。しっかりと投げ込んでいければ、今季中には1軍で投げられるんじゃないかなというものは感じる。

 ただ、阪神の投手陣は充実しているからね。楽天に入団した時の田中将のように、チームに投手がいないのなら、すぐに1軍でもということになるかもしれないけど、今の阪神はそうじゃない。その辺を首脳陣がどう判断するか。いい投手はどんどん1軍で使ってみたいというのはあるんだけど、2軍キャンプスタートということは、じっくり育てていこうという考えなのかもしれないね。

 この時期、気をつけてほしいのがケガ。何年もプロで飯を食っている先輩たちは早めに仕上げて、どんどん投げ込んでくると思うけど、「自分も負けないように」と同じペースでついていこうとしないこと。無理をして肩や肘をやったりするケースをこれまで何度も見てきた。本人のはやる気持ちは分かるけど、飛ばしすぎ、頑張りすぎは要注意。そこはコーチもしっかりと見てあげてほしい。

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