阪神・近本は米撃破に必要 侍・栗山監督の高評価に「もっとレベルアップ」誓う
「阪神春季キャンプ」(6日、宜野座)
侍ジャパン・栗山英樹監督(60)が6日、宜野座キャンプを訪問。3月5日、6日に組まれている日本代表強化試合・台湾戦(東京ドーム)の候補選手に入った阪神・近本光司外野手(27)に「スピード」を前面に出した活躍を要望した。
虎のリードオフマンが世界一奪回のキーマンだ。栗山監督は今年3月の強化試合だけでなく、23年開催予定のWBCもイメージ。米国撃破のピースとして近本が必要とされた。
「スピードもそうですし、あのバットコントロールのうまさ。アメリカに勝つという日をイメージした時、たくさん塁に出ないと話にならないし。素晴らしい選手であるのは、もう間違いない」
栗山監督の高評価に近本は「素直にうれしい」と喜びつつ、感想は控えめだ。昨季はプロ初の2桁10本塁打をマーク。それでも「レベル的にも自分には足りないものがたくさんある。僕がもっとホームランを打てればいいんですが…」と冷静に現状を分析する。
社会人・大阪ガス時には2018年にジャカルタで開催されたアジア大会に出場。背番号1を背負い5試合に出たが、打率・250、決勝・韓国戦は3打数無安打に終わった。それでも「そういう環境の中でできたのは楽しかった」と、思い出に残っている。
近本はプロ入り後初となる日の丸ユニホームへの憧れも意欲も口にはしなかった。「もっとレベルアップしないと僕は行けないと思う。そこで活躍できるようにやらないといけないので」ときっぱり。高い志の先に、大舞台での戦いを見据えた。