阪神・秋山、初の開幕投手へ順調 フリー打撃初登板は狙い通り「ストライクゾーンに」
「阪神春季キャンプ」(13日、宜野座)
開幕投手候補の阪神・秋山拓巳投手(30)が今キャンプ初めてフリー打撃に登板し、仕上がりに手応えを示した。マルテ、ロハス相手に55球を投じて安打性の当たりはわずか7本。19日の練習試合・楽天戦(金武)、20日の同中日戦(宜野座)のどちらかで実戦初登板する予定だ。
狙い通りの投球だった。「ストライクゾーンに投げる感覚を養うのが一番の目的だったのでよかった」。打者を相手にするのは今年初めてで、ほとんどの球をストライクゾーンに投じた。掲げたテーマをクリアし、次の段階へと進む。
マルテには豪快な柵越えを食らい、「いいスイングしてんなって感じでした」とたたえたが、互いに内容のある練習ができたことに充実感をにじませた。ブルペンでの投球も含め、ここまで順調な調整を続けている。
20日の中日戦では昨季最多勝の青柳も実戦登板する予定。5年連続で務めたメッセンジャーが抜けてから、20年は西勇、昨年は藤浪だった開幕投手の座。その争いがいよいよ本格化する。「より実戦をイメージして」と気合を入れ直した秋山。自身初の大役へ向けてギアを上げていく。