阪神新助っ人ケラー、開幕間に合うかも 矢野監督「7、8割投げられている」

 矢野監督(左)の前でブルペンの感触を確かめた岩崎
 カイル・ケラー(ゲッティ=共同)
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 「阪神春季キャンプ」(17日、宜野座)

 阪神の新助っ人カイル・ケラー投手(28)とアーロン・ウィルカーソン投手(32)が、シーズン開幕に間に合うペースで調整を進めていることが17日、分かった。政府はこの日、3月以降の新型コロナウイルス水際強化措置の緩和を発表。矢野監督は「ある程度は実戦に向けて早く行けるのかなと思う」と説明し、ポストスアレスが見えないチームにとっては、朗報だ。

 コロナ禍の中、新助っ人はアメリカで元気に汗を流していた。キャンプ地・沖縄に届いたうれしい知らせだ。矢野監督はケラー&ウィルカーソンを“リモートチェック”していることを明かし、「しっかり投球している姿は見られている。早くこっちに来てくれたらという、早く見たいなというのはあります」と待ち望んだ。

 今年も入国制限により、新外国人選手はキャンプに不参加。調整遅れが心配されたが、球団にはブルペン投球などの映像が5日に一度のペースで現地から届いているという。

 動画を見れば新天地に挑む意気込みが伝わってくる。矢野監督が「7、8割ぐらいでは投げられているのかなっていう感じはある」と感想を語れば、金村投手コーチも「しっかり動いている。そのくらい仕上がっている」と太鼓判を押した。

 シーズン開幕は約1カ月後の3月25日・ヤクルト戦(京セラ)。政府はこの日、3月以降の新型コロナウイルスの水際強化措置緩和を発表した。指揮官は「ピッチャーは自分の調整さえできれば、ある程度は実戦に向けて早く行けるのかなと思う。そんなにむちゃくちゃ長い時間がかかることはないかな」と想像を膨らませるほど仕上がりは上々だ。

 今キャンプ最大の焦点は“ポストスアレス”だったが、守護神筆頭候補・岩崎が新型コロナウイルスに感染して出遅れた。この日、ようやく初ブルペンに入ったアルカンタラはまさかの「左足関節のねんざ」を発症。ドラフト3位・桐敷(新潟医療福祉大)こそアピールしているが、ここまでイキのいい若手投手の台頭は乏しく、今後はアルカンタラや先発挑戦中の及川の配置転換なども十分に考えられる現状だ。

 守護神候補でもあるケラーは最速157キロの直球とカーブで打者を圧倒する“奪三振マシン”。矢野監督は「細かい評価は実際に自分の目で見ないと分からない」と慎重に話すが、一刻でも早く生チェックしたい。剛腕助っ人が開幕に間に合えば、チームの不安は一気に解消へ向かう。

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