波がない阪神・藤浪 矢野監督が復活に太鼓判「高い安定。今年はやるんじゃないか」
「阪神春季キャンプ」(17日、宜野座)
今年はイケル!阪神・藤浪晋太郎投手(27)に、矢野監督が太鼓判を押した。第1クールを除いて唯一、実戦がない第4クール。選手たちが個々の課題に向き合った中、指揮官の目に留まったのは完全復活を期す男だった。
「ずっと安定した投球、それも高い安定ができている。前のクールから変化球が良くなってますし。今年はかなり、やるんじゃないかなというブルペン(投球)をしています」
19日の練習試合・楽天戦(金武)で3度目の実戦に登板する右腕。「より実戦のクイックだったりとか変化球の精度とかを求めてできればなと思います」と段階を上げて臨む。前回11日の日本ハム戦(名護)では終盤から変化球の割合を増やしたが、今回は序盤から積極的に試す考えだ。
その中で、カットボールとスライダーの球速差を約10キロにすることを意識しており、「曲がりの方向は一緒ですけど、曲がりの大きさも違いますし、差別化して投げられれば」と意気込む。さらに、今オフに弟子入りした巨人・菅野から教わったワンシームも「内容次第」で試投する可能性もあるという。
この日はブルペンで変化球を織り交ぜながら75球。「結果はもちろんですけど、その上で、もっと良いモノを見せていかないと」。強いこだわりを見せている先発ローテ入りへ、さらなるアピールを狙う。