阪神・ドラ4前川 聖地で1軍デビューあるぞ 実戦4打数3二塁打 矢野監督が招集プラン

 甲子園のオープン戦で1軍デビューの可能性が浮上した前川
 甲子園のオープン戦で1軍デビューの可能性が浮上した前川
 安芸キャンプで元気な若手選手に期待を寄せる矢野監督
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 あるぞ前川、早期の“甲子園デビュー”。阪神の矢野燿大監督(53)が22日、ドラフト4位・前川右京外野手(18)=智弁学園=を、3月初旬に甲子園で行われる1軍のオープン戦に呼ぶプランがあることを明かした。安芸キャンプ中の練習試合では、2戦連続二塁打を放つなど躍動する次代の大砲候補。ドラフト6位・豊田(日立製作所)、3年目の井上らとともに聖地で存在感を示す。

 聖地のフィールドに『前川右京』が早くも帰ってくる。今月いっぱいでキャンプを打ち上げる阪神1軍は、3月4日からの楽天3連戦を皮切りに、13日・巨人戦まで甲子園でオープン戦8試合を予定。矢野監督はそのどこかで前川ら、安芸キャンプで存在感を示すイキのいい若手を招集するプランがあることを明かした。

 「この沖縄で入れ替えというのはちょっとないけど。もちろんキャンプが終わった時点で呼ぶということはあり得る。最終的には終わった時(の決定)にしようかなと思うけど、良い報告は何人か聞いているよ」

 そう話した指揮官が「前川も良いと聞いてるし…」と、真っ先に名前を挙げたのが前川だ。それもそのはず。プロ入り後初のスタメンデビューとなった19日の四国ILp・高知戦(四回裏終了降雨ノーゲーム)では、逆方向に打ち返す左翼フェンス直撃の二塁打。さらに初めてプロ相手の実戦に臨んだ20日・西武戦では右翼ポール際のフェンス直撃、左翼線へ2本の二塁打をマークしてみせた。

 ここまで実戦4打数で3本の二塁打を放つ高卒ルーキーについて、平田2軍監督も「練習から(打球が)引っ張りだけじゃないもん。堂々としていて何年も(プロで)飯を食ってるような雰囲気」と絶賛。左右に大飛球を飛ばす打撃練習を含め、1軍での“お試し”に推薦するのもうなずけるほどの存在感を放つ。

 昨夏の甲子園では6試合で打率・455、2本塁打、7打点でチームの準優勝に貢献。今度は矢野監督ら1軍首脳陣が見守る中で売り込みを狙う。

 指揮官は「下で見られてないやつは、こっちに呼んで、見たい」と、野手では前川と同じく実戦で結果を出しているドラ6・豊田、高卒3年目を迎える井上も1軍のオープン戦に呼ぶことを示唆。投手では斎藤、小林、岩田らを登板させる可能性がある。

 次代のクリーンアップ候補に俊足巧打の外野手、さらに課題の中継ぎ陣候補…。甲子園でのアピール合戦が待ち遠しい。

 ◆阪神・主な高卒新人野手のオープン戦 1973年度ドラフト6位の掛布雅之は、1年目のオープン戦で6試合12打数8安打の好成績を残し開幕1軍をつかんだ。3月に入り正二塁手・野田征稔が父親の病気で帰郷。正遊撃手の藤田平も結婚式で一時チームを離れ、掛布は3月21日・太平洋戦に「8番・遊撃」で初スタメン。4打数2安打と活躍した。同24日・近鉄戦は「7番・三塁」で4打数4安打と大暴れ。近年では20年3月7日・日本ハム戦で井上広大と遠藤成が“デビュー”し、ともに無安打。井上は出場2戦目の同8日・巨人戦で左越え適時二塁打を放った。

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