【藤田平氏の眼】阪神・ロハス マルテより良い数字残せる

 「オープン戦、阪神2-2広島」(9日、甲子園球場)

 左翼レギュラーの筆頭候補はロハスだろう。打撃時のテークバックに昨年より好成績を残せる兆しが見える。

 まず昨年だが、2冠を獲得した韓国時代と比べ、テークバックを小さくしていた。日本の投手に対応するための工夫だろう。一方で今は、昨季と比べて若干ではあるが大きく取るようになった。

 弓道で例えれば、弦が引っ張られる距離が長いほど“返し”の力や速度が増す。バッティングも同じだ。ただし、韓国時代のボールを引きつける際のバックスイングは今より大きい。本来のものに戻せれば、もっと長打が出る。マルテより良い数字も残せるだろう。

 昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で来日も遅れた。今年は春季キャンプから参加し下半身も鍛えられている。右打席でも当たりが出ている。ポジション争いはロハスがリードだ。

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