【岡田彰布氏の眼】“2つの緩急”効いた阪神・青柳 シーズンでの活躍期待できる好投

 「オープン戦、阪神6-1中日」(11日、甲子園球場)

 首脳陣は不安なく大切なマウンドに送り出せるだろう。阪神・青柳が2週間後の開幕戦へ向けて順調な仕上がりを見せた。

 ボールと投球フォームでの“2つの緩急”が効いていた。変化球は120キロ台のスライダーと、抜いた110キロ台のカーブが効果的で、最大の武器である球威ある直球を生かせていた。さらに走者がいなくてもクイックを交え、タイミングを外そうとしていた。

 変化球でもフォームでも緩急をつけられる上に、全ての球種で制球にばらつきが少なかった。打者からすれば、これでストライク先行の投球をされると早打ちせざるを得なくなる。この日のような内容なら長いイニングを投げられるだろう。

 3番の高橋周に対しては初回1死一塁は140キロのツーシーム、110キロのカーブで追い込むと、4球目にボール球の124キロの外角スライダーを投じ、最後は内角直球で空振り三振に仕留めた。四回無死は初球から2球連続の変化球でカウント1-1とし、クイックで直球を投じてストライク。最後はスライダーでタイミングを外して遊ゴロとした。

 以前は左打者を苦手としたが、今年も左右は関係ないだろう。シーズンでの活躍が期待できる好投だった。

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