矢野阪神「チカテル」で集大成V目指す 開幕オーダーほぼ確定!キーマンは1番&4番

7回、先制犠飛を放った大山(左)は矢野監督(右)らに迎えられる(撮影・山口登)
20日オリックス戦の阪神スタメン
1回、近本は中前打を放つ
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 「オープン戦、オリックス2-1阪神」(20日、京セラドーム大阪)

 オープン戦ラストゲームはまさかの幕切れだった。1-0の九回2死三塁から登板した小野が大乱調で逆転サヨナラ負け。連勝は「7」でストップしたが、オープン戦は8勝4敗3分けと上々の成績で終えた。阪神・矢野燿大監督(53)はキーマン2人の名前を挙げ、チームの戦いぶりを総括した。

 「チカ(近本)とテル(佐藤輝)がしっかりした内容と結果を残してくれたのは軸となるところなので、落ち着いていけるかなと思う。他の打順はシーズンの中でもいろいろ考えながらやっていく部分があるのかな」

 今季は「1番・近本、4番・佐藤輝」が打線の核となる。この日も近本は初回に山崎颯から中前打。矢野監督からチーム唯一のレギュラーとして認められ、順調な仕上がりを見せてきた。4番・佐藤輝は4番争いを制し、得点圏打率・500と勝負強さを発揮。1年目に指揮官から再三、指摘されてきた「振らない怖さ」を身につけつつあり、2年目の覚醒に期待は高まる。

 井上ヘッドコーチが「今のところ、こういう形がいいのかなと考えた」と明かしたように、この日の打順が開幕オーダーとなりそうだ。下肢コンディション不良で出遅れた中野、ベテラン糸井も“開幕切符”をゲット。昨季終盤に出番を増やした坂本、島田は今春もアピールし、熊谷、江越らも成長を見せた。コロナ禍によるアクシデントや、延長12回制を見据えて打順、守備位置など、複数パターンを試せたことも収穫だ。

 矢野監督は「全体の底上げとしてはできたような。もちろんシーズンでまだまだ成長してもらわないと困るけど、開幕前の準備としては大きな不安なく臨める形になったかな」とうなずく。退任を表明して臨むシーズン。悲願の集大成Vへ、最後の開幕戦までぬかりなく準備を進めていく。

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