阪神・ケラー“開幕守護神”当確 3戦3回無失点!3球種駆使して楽々仕留めた
「2軍練習試合、オリックス1-6阪神」(22日、京セラドーム大阪)
連投テストを待たずして“開幕守護神”が決定だ。阪神の新外国人カイル・ケラー投手(28)がヤクルトとの開幕戦からストッパーを務めることを22日、矢野監督が明言した。
助っ人右腕はこの日行われた、オリックス相手の2軍練習試合で六回に登板。フルカウントから先頭に四球を与えたものの動じることなく、後続を遊直、二ゴロに抑える。本来は2/3イニングの予定だったが、球数が少ないことから続投を志願。最後は広沢を3球で空振り三振に斬った。
その最後の打者には持ち玉の3球種を駆使。この日最速となった149キロ直球で見逃し、136キロの“スラッター”で空振りを奪い、最後は決め球である126キロカーブで楽々と仕留めてみせた。
来日後、3試合で3回無失点としたケラーは「ちょっとずつだけど状態は上がっている」と満足げ。前回登板時は最速が152キロを記録したが「球の質、指から離れる感覚は投げるたびに良くなっている」と不安なしを強調した。
見守った矢野監督は「順調なんじゃないの」とうなずき、「ケラーでいくよ。もう決めてる」と九回を任せることを明かした。スアレス退団後の懸案事項だった“必勝リレー”は八回・岩崎→九回ケラーでひとまず決着。新守護神は来日後初の連投を試すべく、23日も2軍戦で登板する。