阪神・中野 鳥谷超える!2年目での全試合フルイニング出場へ誓い“大台”50盗塁も狙う

 守備練習で軽快な動きを見せる中野(撮影・飯室逸平)
 守備練習で軽快な動きを見せる中野(左)(撮影・飯室逸平)
 走塁練習に励む中野(撮影・飯室逸平)
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 阪神の中野拓夢内野手(25)が24日、OBで憧れの鳥谷敬氏(40)を超える「2年目での全試合フルイニング出場」を誓った。下半身のコンディショニング不良のため、今春キャンプは2軍で過ごしたが、18日のオープン戦・オリックス戦(京セラ)で1軍に合流すると、決勝適時三塁打を放って“一発回答”。「2番・遊撃」での自身初の開幕スタメンが決定的となった昨季の盗塁王は、50盗塁の目標も掲げた。

 何度も鳴り響く心地良い快音が状態の良さを物語っていた。京セラドームで行われた1軍全体練習後。中野は糸原、大山、梅野の主力と共に約30分間の特打を行った。精悍(せいかん)な表情で1球ずつ丁寧に打ち込み、来る開幕戦に備えた。

 主力として迎えるシーズン。目標は高い。憧れの鳥谷氏も達成していない2年目でのフルイニング出場を宣言した。

 「143試合、全部フルで出たいと思っていますし、個人としても本当に最初から最後までショートを守り抜きたいって気持ちが強い」。プロ野球史上歴代2位の1939試合連続出場の記録を持つ鳥谷氏も、フルイニング出場は3年目が初めて。レジェンドを超える鉄人ぶりで、チームを支える意気込みだ。

 昨季30盗塁で盗塁王に輝いた男としてプライドものぞかせる。「どんどん企図数を増やしていきながら、目標である50盗塁をできるように頑張っていきたい」。昨年12月の契約更改時にも口にした“大台”。その目標を言葉にできていることが、万全な状態である証拠だ。

 今春キャンプは下半身のコンディショニング不良により、安芸で過ごした。序盤は屋外での練習にほとんど姿を見せず、日の当たらない室内練習場で黙々と練習していた。「練習前の準備だったり、そういうところは去年以上にやっていかないといけない」。もどかしい日々を経験したからこそ、準備の大切さを再確認した。

 満を持して18日・オリックス戦(京セラ)から1軍に合流すると、いきなり決勝適時三塁打を放った。オープン戦最終戦となった20日の同戦は「2番・遊撃」で先発し、試合後に井上ヘッドコーチが20日のオーダーで開幕戦に臨むことを示唆。自身初の“大役”が決定的となった。

 1番・近本との盗塁王コンビへの期待は大きい。「クリーンアップにいい形でつなぎたい」と得点力アップの原動力を目指す。「しっかりチームに貢献できるように活躍していきたい」。ギリギリ間に合った開幕の舞台。勢いのままに、ダイヤモンドで躍動してみせる。

 ◆鳥谷のフルイニング出場 入団2年目の2005年5月11日・ロッテ戦~07年9月28日・中日戦まで連続試合フルイニング出場を続けたが、この時は右わき腹痛のため398試合で止まった。シーズンフルイニング出場は3年目が初。12年開幕の3月30日から16年7月23日まで連続フルイニング出場667試合は歴代5位。

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