阪神が悪夢サヨナラ負けで27年ぶり開幕4連敗 ケラーが2試合連続背信 守護神はく奪へ

サヨナラ打を打たれた湯浅に声をかける西勇(右)=マツダスタジアム(撮影・飯室逸平)
9回、広島にサヨナラ負けを喫し、ぼう然と立ち尽くす大山(撮影・田中太一)
9回、1死満塁で降板する阪神・カイル ケラー=マツダスタジアム(撮影・飯室逸平)
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 「広島3-2阪神」(29日、マツダスタジアム)

 阪神が悪夢のサヨナラ負けで開幕4連敗を喫した。開幕4連敗はワーストタイの5連敗を記録した95年以来、27年ぶり。

 西勇が6回2/3を4安打1失点の好投。初回から五回まで毎回出塁を許すも、変化球を巧みに操って粘投。三回1死二塁から小園に右前適時打で先制されるも、後続は抑えて追加点を許さず。テンポ良くアウトを積み重ねて、流れを引き寄せた。

 しかし、1点リードで迎えた九回に暗転。開幕戦で救援に失敗した守護神ケラーが登板したが、2本のヒットを浴びるなど一死満塁のピンチを作ると、たまらず湯浅に交代。広島・西川に右越えサヨナラタイムリーを打たれ、敗れた。

 試合後、矢野監督は「ケラーは後ろっていうのは外す」と話し、守護神から外し、湯浅を据えることを明かした。

 2試合連続無得点だった打線には活気が戻ってきた。1点を追う六回無死満塁では、糸井の二ゴロ間に三塁走者が生還して同点。29イニングぶりにスコアボードに得点が刻まれた。続く1死二、三塁の好機で大山が左犠飛を放ち、逆転に成功。今季初打点を挙げ、「みんながいい形でつないでくれたので、どんな形でも点を取るという気持ちで打席に立ちました。勝ち越すことができてよかったです」と笑顔で振り返った。若き4番・佐藤輝にも安打が飛び出し、チーム全体で9安打をマークしたが、勝利には届かなかった。

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