藤田平氏 勝負を分けた「菊池のしたたかさ」対する阪神は

 7回、追加点を許し、ぼう然とする伊藤将(撮影・飯室逸平)
 7回、右線へ適時二塁打を放つ菊池涼(撮影・田中太一)
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 「広島8-3阪神」(30日、マツダスタジアム)

 デイリースポーツ評論家の藤田平氏が本紙の解説を務め、勝負を決めたポイントに「菊池のしたたかさ」を挙げた。

 阪神が2点ビハインドで迎えた七回、伊藤将が連打で無死一、二塁のピンチを招いた。打席には菊池涼。初球、送りバントを試みたが一塁方向へのファウルとなった。このシーンに藤田氏は「わざと失敗したように見えたな。わざとファウルにして、阪神のシフトを確認して。仕掛けてくるかもしれん」と指摘した。

 2球目、菊池涼はバットを引きバスターを敢行。やや外よりボール気味の直球をたたきつけた打球は、前進守備を敷いていたマルテの頭上を越えた。これが右翼線適時二塁打となり、試合の流れを決定づける4点目が広島のスコアボードに刻まれた。

 「菊池のしたたかさが見えたよな」と語った一方、「阪神側はバントだろうと決めつけて、スーッといってしまった。カウント有利な状況だから、ボールゾーンで様子を見て、平行カウントの1-1から勝負してもよかったと思う。そういう細かいところなんやけどな」と指摘した藤田氏。この回、計3失点を喫し完全に勝負を決められてしまった。

 継投に関しても「伊藤将をどこまで引っ張るかと見ていた。六回は明らかに変化球も浮いてきていた。今季初先発やから6回3失点で十分やと思ったけど。先発よりもリリーフの方が不安というチーム状況があるから、引っ張れるとこまでという考えがあるかもしれん」と分析していた。

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