8連敗の阪神・矢野監督 決死の「ギャンブル」実らず9回近本憤死は「こっちの責任」

 泥沼の開幕8連敗を喫しぼう然とする矢野監督(中央)=撮影・佐藤厚
 三走・近本(左)が飛び出し三塁タッチアウト、併殺でゲームセット。ガッツポーズする大勢(中)と岡本和(撮影・佐藤厚)
 9回、最後の打者となり井上コーチに肩を叩かれる佐藤輝(撮影・堀内翔)
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 「巨人5-4阪神」(2日、東京ドーム)

 阪神が開幕8連敗を喫した。試合後、矢野監督は「あと一歩?ねえ、そりゃあもう、勝たないとダメなんで」と言葉を振り絞った。

 九回1点差に詰め寄り、なお1死二、三塁から佐藤輝の小飛球に三走・近本が飛び出してアウトになった場面については「ギャンブル(スタート)で行ってるんで。こっちの責任で近本は悪くない」と明かした。

 九回は巨人の守護神、ドラフト1位・大勢の制球が定まらず、チャンス到来。連続四球をきっかけに糸井の適時打で1点をかえし、なお1死二、三塁。ここで佐藤輝の放った打球はどん詰まりの遊撃へのハーフライナー。痛烈な打球ではなかったが、三走・近本が飛び出し、痛恨の併殺となった。近本は打球が当たった瞬間にスタートを切っており、内野ゴロでも得点を奪える“当たりゴー”の作戦。積極策を選択したが、執念は実らなかった。

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