阪神・藤原オーナー「矢野さんは大久保利通のやり方。今後も同じでいい」【一問一答】
阪神の藤原崇起オーナー(70=阪神電鉄会長)が4日、大阪市内の阪神電鉄本社で取材に応じ、かつてない暗闇に迷い込んでいる矢野阪神に猛ゲキを飛ばした。藤原オーナーとの一問一答は以下の通り。
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-9連敗スタート。チームの現状をどう捉えているか。
「本当にファンのみなさんにはご心配をおかけしてしまう格好ですけども。こういう中でも選手たちは毎日必死でやっているし、その中で自分たちのできることはどういうことだろうと、そして何か工夫のしようがないかと。これは選手も、監督、コーチと同じように考えてくれていると思います」
-矢野監督は今季限りで退任。最悪のスタートになったが、最後まで託す考えか。
「それは当然の話です。これまでの積み重ねの上に、若いチームですからまだまだ成長余地があるわけで。これから選手たちが自分のまた新しいものを見つける、そういう中で勝利を勝ち取ってくれる。そういうふうに私は信じています」
-組織がうまく回っていない時にどうするべきか。
「組織というのはいつもいいわけやないんですよ。波がある。これはもう社会の常です。こういう話が当を得ているかどうか分かりませんけど、私はキャンプ直前に腰を痛めて、本当に寝返りも打てない状況になっておりまして。変な言い方ですけど、夜が怖いんですよ。立ち上がれなんだらどないしよと。そういう中でも立ち上がるために少しでも痛みのない体勢を見つけよう、あるいはベッドの端にひもを結びつけて手で引っ張って起き上がったらどないやろと。工夫をしながらやってきたんです」
(続けて)
「タイガースも今ここは辛抱の時やと思います。この辛抱する時に、ただ辛抱してるだけやったらこれは何にもならんですけど。こういう時こそ、アグレッシブに行こうと。そして若いんだから今から成長していこうと。一生懸命考えて工夫をする。これがやっぱり明るい出口を見つける上で大切だと思いますし、必ずそれを実行してくれていると私は思っています」
-改めて矢野監督の手腕をどう評価する。
「何べんも申し上げてきたけれども、矢野さんっていうのは、“次善の次善”、これがダメなら次はこれやろう、これがだめならこれをやろうと。これは大久保利通のやり方ですよね。それで今まで、みんなが成長してきたわけですから。今後も同じやり方で、私はいいと思います」
-来季の体制へ向けての動きはまだか。
「とにかく頑張ってもらわな今年ね。やっぱり選手たちも大いにこういう時にこそ、成長してもらわないかんと思います」