甲子園でトラブル続出 阪神ファン暴動に試合の妨げも 求められる観戦マナー
「阪神1-6DeNA」(6日、甲子園球場)
4時間を超える激闘となったが、阪神が敗色濃厚となると、甲子園のファンによるトラブルが続出した。
DeNAが5点をリードして迎えた、延長十二回。客席に残った多くのファンが携帯画面やライトをグラウンドに向け、左右に振り始めた。球審が本塁後方から申告し、「試合進行の妨げとなりますので、携帯のライトの点灯はおやめください」と注意喚起の場内放送が入ると、球場は騒然となった。試合再開直後、代打・小野寺が三ゴロに倒れ、阪神の球団史上最速となる10敗目が決まった。
また、右翼席では延長十二回に阪神の敗戦が決定的となると、虎党同士がケンカを始め、一人がケガをして救急車で搬送。目撃者によれば「サラリーマン風の人と見るからに阪神ファンという感じの人で。負けた時によくあるけど、(どちらかが)結構ひどくケガをしていて救急車の中に入った」という。
甲子園ではファンによるトラブルが後を絶たない。20年7月15日のヤクルト戦ではヤジが飛びまくり、「声を張り上げての応援はご遠慮ください」の場内放送。昨年7月9日の巨人戦では右翼席で両軍のファンがトラブルとなり、阪神ファンから「帰れコール」が巻き起こり、球場が騒然となった。
新型コロナウイルスの影響で声を出しての応援や、ジェット風船が飛ばせないなどの制限がされたまま。改めて観戦マナーが求められる一日となった。