阪神新助っ投ケラー2軍で3連続K 復肩間近「いつでも呼ばれるような状態に」
「ウエスタン、広島5-2阪神」(10日、エブリイ福山市民球場)
阪神の新助っ投、カイル・ケラー投手(28)が2軍降格後2度目のマウンドに上がり、1回を3者連続空振り三振に抑える好投を見せた。開幕から抑えを託されながら、強みの変化球を打ち込まれて2度のセーブ機会で救援失敗。3月6日に来日し、1カ月足らずの急ピッチ調整を強いられた中で結果を残すことができなかったが「最近はようやくちょっとまとまってきた」と状態は右肩上がりだ。
右腕から放たれた白球は、空気を切り裂くように鋭角に曲がった。七回から登板し、先頭・羽月の初球に高めカーブを投じて目線を上げさせた。次の球からは一転、低めに直球を散らして空振り三振。続く右打者の二俣をストライクからボールになる外角スライダーで料理すると、最後は木下に鋭く低めに落ちるカーブを2球投じた後、高めの直球で誘い出して空振り三振に仕留めた。
ストライクゾーンの高低を目いっぱいに使い、「高めと低めに投げ分けるのが本来の投球スタイル」と納得。平田2軍監督も「調子を上げてくれれば、また上で戦力になってくれる」と期待を寄せた。
「いつでも(1軍に)呼ばれるような状態にしたい」と雪辱に燃えるケラー。新助っ人の本領発揮はこれからだ。
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