阪神・中野 輝弾呼ぶ俊足巧打 2安打1盗塁の活躍で打線けん引

 5回2死、阪神・中野拓夢は右前打を放つ
 5回逆転2ランを放った佐藤輝を迎える青柳(左から2人目)ら阪神ナイン=甲子園(撮影・飯室逸平)
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 「阪神4-1巨人」(15日、甲子園球場)

 スピードスターがダイヤモンドを駆けると何かが起こる。新リードオフマンの阪神・中野拓夢内野手(25)が決勝2ランを呼び込むなど2安打1盗塁の活躍だ。俊足巧打でチームに勢いをもたらした。

 2死から流れを変えた。初回に中前打で5試合連続安打をマークすると、1点を追う五回2死は右前打。佐藤輝の3球目にスタートを切って今季3個目の盗塁を決めた。球場のムードを盛り上げると、直後に飛び出した主砲の一発で生還した。

 14日・中日戦(バンテリン)から1番を任されている。「個人的にはあまり打ったことのない打順。どういったアプローチをしていけばいいか分からない状態だった」。慣れない打順に適応するために、近本に教えを請い「持ち味を変えずにどんどん積極的に振っていこう」と考えを固めた。

 自身の役割は明確だ。「今は後ろにテル(佐藤輝)がいるので、何とか自分が塁に出ることで相手にプレッシャーを与えられる」。2人で意思疎通し、「スチールを待たずにどんどん打ってくれていい」と伝えたという。

 宿敵を撃破し、ファンにようやく今季2勝目を届けた。同期入団の新1、2番コンビが打線のけん引役となり、チームを上昇に導く。

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