阪神は完封負けも、岡義朗氏「一塁・大山、三塁・佐藤輝は合っている」相乗効果を指摘

 3回、太田の打球で好守を見せる佐藤輝(撮影・金田祐二)
 3回、佐藤輝は山田の打球をダイブで止めるも送球できず(撮影・飯室逸平)
 4回、山田の打球に飛びつくもはじく佐藤輝(撮影・金田祐二)
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 「ヤクルト1-0阪神」(23日、神宮球場)

 阪神はヤクルト投手陣の前に二回以降は得点圏に走者を進めることなく、痛恨の完封負けを喫した。阪神、広島、オリックスなどでコーチを歴任したデイリースポーツ評論家・岡義朗氏は、この試合で本紙の解説を務め、課題とされてきた内野守備に目を向けた。

 一塁・大山、三塁・佐藤輝がこの日も好プレーを見せた。佐藤輝は三回、大田が放った三塁線上のゴロを華麗にさばき、難しい体勢から一塁へジャンピングスロー。悠々とアウトにし、ウィルカーソンをもり立てた。

 大山も1点を先制された直後の四回無死一塁から村上の一ゴロを捕球してベースを踏み、力強いスローイングで二塁へボールを送り、併殺を完成させた。岡氏は「佐藤はもともと大学から内野をやっていた選手。内野だと肩が強いだけにコンパクトな腕の使い方でスナップスローでもすごく良い球が行く。逆に外野になると強い球を投げようと思ってスタンスが広くなり、テークバックも大きくなる。上下のバランスが狂うことでボールが浮いたり、コントロールがつかなかったりする。そこが外野と内野の違い。指導によって修正できると思うけど、本職とあって内野の方が良い送球ができている」と分析する。

 大山についても「三塁だとよく上にふかしたような悪送球が多かったでしょ。大山は腰高で三塁から一塁へ流れるような動きだと右足に体重が乗りづらい。だからスローイングが浮いてしまう。逆に一塁だと二塁へ投げる際に体を反転させると、自然と右足に体重が乗るでしょ。だからいいボールが行く。大山の一塁、佐藤の三塁というのはすごく合っているように感じるよね」と評した。

 2人が躍動することで「他の内野にリズムが出てくるということはある。中野も動きが良くなっているし、熊谷は守備に定評があるわけだから。例えば二塁が小幡に変わったとしてもそう影響はないと思う。非常にいいリズムで内野は守れているように見えるよね」と相乗効果も指摘した岡氏。この日は打線が得点できなかったが、ここ2試合は取れるアウトを確実に取れているのが印象的だ。そしてチームは5試合連続で無失策を記録。守備から攻撃へいかにつなげていくかが今後のポイントになりそうだ。

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