阪神・矢野監督「今年いっぱい続けてもらう」阪急阪神HDが改めて続投方針
最後まで指揮を託すことを改めて強調した。阪神の親会社に当たる阪急阪神ホールディングス株式会社が13日、大阪市内で2022年3月期決算を発表。会見の席で佐々木浩執行役員が「報道されているように、今年いっぱい続けてもらうということ。去就の話は出ていません」と矢野監督の続投方針に変更がないと説明した。
開幕から歴史的な低迷が続くチームは39試合を終えて12勝26敗1分け、借金14の最下位に沈んでいる。同執行役員は「出足でつまずいたが、まだシーズンは始まったばかりで、あきらめるには早いと思っている」と力説。ゴールデンウイークの甲子園の入場券が前売り段階で完売したことを受け、「ファンからも『頑張れ』と応援していただいており、ほぼ満席の状態で営業ができている。今の成績によって収益に与える影響がマイナス方向へ向くというのが確定しているわけではない」とした。
コロナ禍による入場制限が撤廃された今季の主催試合入場者数は、18試合で64万8097人。昨季71試合の合計74万9433人を、早ければ来週末の巨人戦3連戦で上回る。「入場制限などがなければ、今年度は(コロナ前の営業利益の)9割ぐらいを目標にしている。これからの戦績次第」と、チームの浮上でさらにファンが詰め掛けることを期待した。