阪神・近本 通算100盗塁 プロ4年目、球団14人目の達成 3安打&守備でも魅せた

7回、盗塁を決める近本(撮影・山口登)
 7回、ポランコの打球に飛びついて好捕する近本(撮影・田中太一)
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 「阪神4-0巨人」(22日、甲子園球場)

 打って、守って、走って、甲子園の大観衆を沸かせた。ハイライトは4点リードの七回だ。阪神・近本が3安打目となる右前打で出塁。1死から打者・大山の5球目に二塁を悠々と陥れた。捕手・小林が二塁送球できないぐらい完璧なスタートを切り、リーグトップに並ぶ今季9個目の盗塁成功。4年目で球団14人目となる通算100盗塁を達成した。

 「『あと1』と言われていて、コーチ、選手と一緒に盗塁に関して話したりしていた。積み重なって100というのができて、まだまだ走っていきたいと思います」と通過点であることを強調した。

 塁に出なければ、走れない。昨季最多安打のタイトルを獲得した巧打がようやく戻ってきた。一回は痛烈な中前打。二回1死満塁も左腕・高橋の147キロを中前にはじき返す先制適時打を放ち、一挙4得点につなげた。

 前日21日に5試合ぶり安打、この日は2戦連続マルチに7試合ぶり今季4度目の猛打賞と快音を重ねた。まだ打率・265と、近本には物足りない数字だが「状態自体は自分の中では悪くない、それが野手の前へ飛んだりするので。今日も良かったです」と確かな手応えを口にした。

 中堅守備でも魅せた。七回、ポランコのライナー性の打球に対し、思い切り前に突っ込んできて好捕。「難しい打球だったが思い切って勝負することができた。それで将司(伊藤将)を助けることができて良かったです」と笑顔を見せた。

 走攻守でホームでの巨人戦カード勝ち越しに貢献し、いい流れで交流戦に入る。お立ち台では「ここまで苦しいチーム状況だったり、負け越している状況ですが、交流戦から仕切り直して優勝できるように、そこから勢いに乗って頑張っていきます」と高らかに宣言。復調したリードオフマンがチームにさらなる勢いを与える。

 ◆阪神生え抜き3番目のスピード 近本がプロ4年目、通算449試合で通算100盗塁に到達。阪神生え抜きで最も速いのは赤星憲広でプロ3年目(2003年)の通算277試合。次いで吉田義男がプロ3年目(55年)の318試合。

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