阪神・西勇 マー君に投げ勝った!6回0/3無失点 超粘投でセ・トップ防御率1・68

 6回、渡辺佳の打球を好捕した左翼手・大山に向かって一礼する西勇(撮影・高部洋祐)
 田中将(右)と投げ合う西勇(撮影・飯室逸平)
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 「阪神1-0楽天」(24日、甲子園球場)

 岩崎が試合を締めた瞬間、ベンチ最前列で声援を送った阪神・西勇はマスク越しでも分かる会心の笑みを浮かべた。6回0/3を8安打無失点。バック、救援陣の助けがあり、耐えて手にした3勝目。交流戦開幕戦を勝利に導いたヒーローが口にしたのはナインへの感謝だ。

 「序盤からピンチが多くて、守備、打撃にリズムをうまくつなげることができなかった。本当に散々、バックに助けてもらった」

 ペース的に早期降板もあり得る状況だった。三回終了時点で球数は68球。三回は2死から小深田に四球、浅村に中前打、島内に死球と、らしくない投球でピンチを招いたが、マルモレホスを左飛に抑えて踏ん張った。

 「ゲームメークしないといけない方向に意識を変えた」と振り返る四回以降に本来のリズムを取り戻し、修正能力の高さを発揮。四回は2死三塁とされたが8球で、五回は10球、六回は11球で3アウトを奪った。六回2死一塁では、渡辺佳が左翼方向に放った大飛球を大山がジャンプ一番好捕。マウンドで何度もグラブをたたき、帽子を取って敬意を示した。

 七回は無死一、二塁のピンチを残して降板となったが、2死から右翼・島田のファインプレーにベンチで無邪気に喜ぶ姿もあった。一つ一つの好プレーが勝利の道筋を作り、通算3戦目となる田中将との投げ合いを初めて制した。

 互いにゼロ行進が続く投手戦。田中将について「本当に素晴らしい投球。タイミング、間だったり。打席で見ていて、自分がすごい勉強になった」と西勇は言う。ただ、そんな大投手に投げ勝つことができたのは、今後の財産となるに違いない。

 防御率1・68でリーグ1位に浮上。粘投でチームを3連勝に導いたが「僕一人でやったわけじゃない。今日の試合は自分がいたかなというくらい、チームのみんなで勝った感じ」。西勇がチーム一丸の勝利を強調した。

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