阪神・ガンケル あっぱれ初完投 好相性の京セラで7K1失点3勝目「うれしいです」

 「オリックス1-9阪神」(12日、京セラドーム大阪)

 プロとして、いつか成し遂げたかった。九回2死。T-岡田を投ゴロに仕留めると、阪神・ガンケルは女房役・長坂をねぎらいながら柔らかい笑みを浮かべた。来日3年目の助っ人右腕が初の完投で今季3勝目をゲットだ。

 「プロ野球に入って初めての完投ということで本当にうれしいです。今まで、やりたかったことでもあった」

 これで通算3度の先発で3勝0敗となった京セラドーム。「本当に投げやすい」と大好きな球場で、立ち上がりから圧巻の投球を見せた。初回から三回2死まではパーフェクト。積極的に振ってくる打線に対し、ストライクゾーンを広く使うことを意識してテンポ良くアウトを重ねた。

 二塁すら踏ませないまま迎えた9-0の九回2死一塁で、杉本に左中間への適時二塁打を献上し、目前で完封は逃した。「ちょっと疲れましたね。9回を投げきるのは本当に大変だと思いました」。それでも、低めの制球でゴロアウトを量産しつつ、7三振を奪って9回5安打1失点。チームの交流戦白星締めに大きく貢献した。

 矢野監督も「申し分ないよね」と目を細める。「前半はコンディションがなかなか整わないこともあったけど。そういう意味でも後半につながっていくかな」とリーグ戦再開後の投球にも期待した。

 強固な先発陣の一角を担う中、「刺激し合っているというより、全員でサポートし合っている」と絆の深さを明かすガンケル。頼もしすぎる助っ人がチームの大逆襲を支える。

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