「阪神－ＤｅＮＡ」（１７日、甲子園球場）

　阪神・近本光司外野手（２７）が１点リードの七回に貴重な適時打を放ち、点差を広げたが珍しいシーンがあった。

　中前へ弾きかえし、二走・梅野が悠々と生還。近本は一塁を周ったところで、一塁・佐野と交錯。二塁進塁を狙ったが、思わぬ形で阻まれた。中堅手・桑原は打球を処理した後、素早く内野へ返球していた。

　審判団が協議し、矢野監督も吉本球審と話しあう場面が見られた。走塁妨害は認められたが、通常通りのプレーでも二塁進塁はできなかったと審判団で判断され、一塁にとどまる形となった。

　吉本球審は「打者走者と一塁手が接触し、走塁妨害はありました。ですが、二塁には行けないという判断でツーアウト一塁で再開します」と説明した。

　【野球規則】６・０１ｈ（２）走塁を妨げられた走者に対してプレイが行われていなかった場合には、すべてのプレイが終了するまで試合は続けられる。審判員はプレイが終了したのを見届けた後に、初めて“タイム”を宣告し、必要とあれば、その判断で走塁妨害によってうけた走者の不利益を取り除くように適宜な処置をとる。