阪神の嶌村聡球団本部長（５４）が２１日、広島戦前に取材に応じ、２２日にチェン・ウェイン投手（３６）のウエーバー公示の手続きを行うと明かした。「本日午前中にチェン投手にお話しさせていただいた。現状のうちのチーム構成を考えた場合、なかなか上でローテーションに入ってくるというのは（難しい）ということで判断をさせてもらいました」と説明。日米通算９６勝の左腕が構想外となった。

　チェンは左の先発として期待され、２１年に推定年俸２００万ドル（当時のレートで約２億１０００万円）の２年契約で阪神に加入。昨季は左肩痛の影響でわずか１勝。今季は２軍で７試合に登板して２勝１敗、防御率３・０３の成績を残していたが１軍登板はなかった。

　阪神は２０日に元オリックスのアデルリン・ロドリゲス内野手（３０）＝前パドレス傘下３Ａエルパソ＝との契約と、島本の支配下再登録を発表したばかり。チェンをウエーバー公示にかけることで支配下選手登録数は再び６９人となるが、嶌村本部長は「いろいろ総合的に判断してやっていきたい」と話すにとどめた。７月３１日の期限いっぱいまで、トレードを含めたチーム強化を図っていく。