阪神 両リーグ最多今季17度目の完封負け「ウル虎の夏」伝統の一戦初戦で屈辱黒星

3回、邪飛に倒れた佐藤輝は口惜しさをにじませ立ち尽くす(撮影・坂部計介)
8回、大山は中飛に倒れる(撮影・坂部計介)
9回、一飛を打ち上げるロハス(撮影・高部洋祐)
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 「阪神0-4巨人」(12日、甲子園球場)

 「ウル虎の夏 2022」で阪神の選手たちが特別なユニホームを着用するシリーズの初戦だったが、甲子園での巨人戦完封負けは今季初の屈辱。チームは両リーグ最多となる今季17度目の完封負けを喫した。

 戸郷相手にチャンスは作った。しかし、生かしきれない。3点を追う二回は2死一、二塁となったが、梅野があっさりと右飛に倒れて得点を奪えず。続く3点を追う三回も2死から島田、近本が連打で続き、打席には4番の佐藤輝。一発出れば、同点と佐藤輝への期待も高まる場面だったが、初球の直球を簡単に打ち上げて三飛。球場内の虎党も一気に意気消沈だ。

 五回以降は打者もヒットゾーンにボールをはじき返せない展開が続き、苦しい攻撃。八回にやっと先頭中野が安打で出塁すると、佐藤輝も安打を放ち、2死一、二塁。5番大山に打席が巡るも、フェンスギリギリの中飛に倒れた。九回も1死一、二塁と好機を作ったが、1点が遠かった。戸郷とは今季2度目の対戦で、17イニング全てで無得点に終わった。

 9連戦の初戦を託された先発のウィルカーソンはまた“一発病”に泣いた。初回にいきなり3失点。2番・八百板に左翼線二塁打、丸に四球を与えると2死一、二塁からポランコに右翼席へ先制3ランを運ばれた。

 四回には2死から6番・中田に左翼席へ9号ソロを浴びた。

 5月は3勝1敗、防御率1・04で月間MVPに輝いたウィルカーソンだが、6月は0勝1敗、防御率9・19。7月の初登板も厳しい立ち上がりとなった。

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