【佐藤義則氏の眼】チェンジアップの抜けが悪かった阪神・ウィルカーソン
「阪神0-4巨人」(12日、甲子園球場)
阪神は先発アーロン・ウィルカーソン投手(33)の“一発病”に泣いて9連戦初戦を落とした。デイリースポーツ評論家の佐藤義則氏は「防ぐことができた」とバッテリーのミスを指摘した。
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ウィルカーソンは2発が悔やまれる。ポランコの3ランは、1ストライクから梅野が中腰で高めのつり球を要求したが、中途半端な高さに入って打たれた。そこに投げた本人も悪いが、梅野も外すなら構えだけじゃダメ。ボール球を投げさせるようなサインを出さないといけない。特に外国人投手はストライクを投げたがるからね。防ぐことができた一発だった。
四回には中田にチェンジアップを運ばれた。この一発に限らず、安打された球もチェンジアップが多かった。しっかりと抜けていないので打者のスイングを崩すことができていなかった。130キロ台の打ちごろの球になってしまい、打者も真っすぐのタイミングでスイングしていた。
直球は球威もあったし、低めに決まった時は三振も取れていた。悪かったのはチェンジアップだけ。梅野もこの球にこだわらず、もう少しいろんな球種を使いながらリードすべきではなかったか。