阪神・ロドリゲスが入団会見「CSに進出して優勝を」 愛する家族と来日「心強い」
阪神の新外国人、アデルリン・ロドリゲス内野手(30)=前パドレス傘下3Aエルパソ=が12日、西宮市内の球団事務所で入団会見に臨み、逆転Vの使者になると意気込んだ。背番号は91。会見後は甲子園に隣接する室内練習場でフリー打撃や内野ノックなどで汗を流し、調整を進めた。
今度こそ、ジャパニーズドリームをつかみ取る。爽やかな紺のスーツとブルーのシャツを着て会見場に現れたロドリゲス。ワイルドなヒゲを蓄えた野性味あふれる助っ人が、力強く抱負を語った。
「阪神タイガースが日本に戻ってくるチャンスをくれたので感謝しているよ。バッティングも守備も全力でやることが大切。ファンの前で活躍したいね」
進化した姿をお披露目する準備はバッチリ整っている。オリックスに所属した20年は打率・218、6本塁打、25打点と消化不良に終わった。ただ2年前はコロナ禍で家族が来日できず。今回は愛妻と3人の子供と一緒に来日し、「みんながいてくれるのは心強い。自分が楽しめば、みんなも楽しんでくれると思う」と声を弾ませた。
会見後は早速、室内練習場へ向かい、ナインらと対面。フリー打撃は計42スイング、内野ノックにも参加し、調整を進めた。「新しい同僚にも会えて満足だよ。まだ1日目なので、少しずつ慣れていい状態に持っていきたいね」と力を込めた。
13、14日も甲子園で体を動かし、その後は2軍戦に出場する見込み。レギュラー奪取にはマルテ、ロハスとの競争を勝ち抜く必要があるが「自分のやるべきことを全うするだけさ」とどこまでも自然体だ。
「どこのチームにいても1勝を目指してやってきた。1個ずつだと思うので、クライマックス(シリーズ)に進出して、優勝を勝ち取りたいと思います」
好きな日本語は「ガンバッテ」とニヤリ。大車輪の活躍で、大逆転Vの使者となる。
◆アデルリン・ロドリゲス(Aderlin Rodriguez)1991年11月18日生まれ、30歳。ドミニカ共和国出身。192センチ、95キロ。右投げ右打ち。内野手。08年にメッツとマイナー契約。マリナーズ、オリオールズなどを経て20年はオリックスでプレーし、59試合で打率・218、6本塁打、25打点。今季はパドレス傘下エルパソ所属。メジャー経験なし。マイナー通算215本塁打。