「ウエスタン、広島５－４阪神」（１２日、由宇球場）

　由宇でラパンパラさく裂だ。阪神・マルテが初回、左翼場外に右足コンディション不良から復帰後初となるアーチを放った。さらに七回の第４打席でも左翼席へ放り込み、４安打２打点と大暴れ。平田２軍監督は１３日・巨人戦（甲子園）からの１軍復帰を示唆した。

　打球が場外に消えていった。初回２死。高め直球を捉え、左翼席はるか後方まで飛ばした。三回は左前打、五回は遊撃内野安打と安打を重ね、迎えた七回だ。２発目のソロを左翼へ運び、ベンチ前でお約束のポーズを決めて盛り上がった。

　「状態も良くなってきている。本塁打、安打が両方出たので。これから日に日に良くしていきたい」と意気込んだマルテ。５月２５日の楽天戦（甲子園）で走塁時に右足を負傷し出場選手登録を抹消。そこからの回復ぶりを示した。

　平田２軍監督は「いい状態というのはもう分かっていると思うので。これで明日ここ（２軍）にいたら、ちょっと俺らはなんて声を（かけたらいいのか）ね」と話していたが、矢野監督が巨人戦終了後に「明日、上げる」と１軍昇格を明言した。

　この日、新助っ人のロドリゲスがチームに合流。マルテにとってはメッツ傘下のチームで共に新人時代を過ごした友人でもあり、「来てくれてうれしい」と共闘を誓った。