阪神A・ロッド 強烈あいさつ打 2軍で初実戦初打席初球いきなり!平田監督絶賛
「ウエスタン、阪神4-9中日」(15日、鳴尾浜球場)
阪神の新外国人、アデルリン・ロドリゲス内野手(30)が15日、ウエスタン・中日戦(鳴尾浜)で来日初となる実戦デビューを果たした。「3番・一塁」でスタメン出場し、来日後初打席の初球に強烈な右前打を放って2打数1安打と躍動。奇跡の逆転Vへの使者がさらに調子を上げる。
豪快な破壊音と同時に、すさまじい速さで白球が飛びだした。ロドリゲスの打球は瞬く間に一、二塁間をライナーで破りながら、まだ伸びた。長打警戒で深めに守っていた右翼・後藤が下がりながら捕球するほどの強烈な右前打。「久しぶりの実戦は楽しかったです」。底知れぬ怪力を持つ虎の新助っ人は、不敵な笑みを浮かべた。
初回2死。パドレス傘下3Aエルパソに所属していた6月3日以来、42日ぶりの打席で福谷の初球を完璧に捉えた。塁上で人さし指を掲げ、ベンチの称賛に両手を挙げて反応。「積極的に行こうと決めていたので、いいボールにしっかり反応できた」と手応えを口にした。
三回1死二塁の第2打席では、5球目に左翼ポール際に特大ファウルを放つも空振り三振。五回の守備から交代した。平田2軍監督は「スイングに癖もない。(日本で)成功したいという気持ちを感じる」と絶賛した。
ジャパニーズドリームを手にするために、仲間とも打ち解け合う。「僕は新人。名前だったり、性格だったり、すぐにみんなのことを理解したい」とチームメートとの親交を重視。この日は試合前の円陣に加わり、片山のいじりに笑顔で反応するなど、積極的に会話を交わして交流を深めた。
井上ヘッドコーチは「(18日の1軍・広島戦からの昇格が)ないことはないかな」と早期1軍合流の可能性を示唆した。「これからの状態に関しては、試合に慣らしていくだけ」とロドリゲス。マイナー通算215本塁打を誇る大砲が、大逆転への使者となる。
◆アデルリン・ロドリゲス(Aderlin Rodriguez)1991年11月18日生まれ、30歳。ドミニカ共和国出身。192センチ、95キロ。右投げ右打ち。内野手。08年にメッツとマイナー契約。マリナーズ、オリオールズなどを経て20年はオリックスでプレーし、59試合で打率・218、6本塁打、25打点。今季はパドレス傘下エルパソ所属。メジャー経験なし。マイナー通算215本塁打。