阪神・佐藤輝「キモティー!」特大聖地弾 岡田以来の新人年から2年連続15本&50打点

 6回、15号2ランを放つ佐藤輝(撮影・高部洋祐)
 センターカメラマン席から撮影したグラウンド
2枚

 「阪神6-3DeNA」(22日、甲子園球場)

 虎党はこんな姿を待ち望んでいた。阪神・佐藤輝明内野手(23)も一番、ファンに届けたかった勇姿だった。甲子園に響き渡った快音。そして湧き起こった大歓声が白球の行方を物語る。久々にかっ飛ばした豪快かつ飛距離十分の弾丸が、虎の大砲復活の証しだ。

 「久しぶりに甲子園で打って、すごいテンション上がったっす」

 1点リードの六回2死二塁。カウント3-1から京山が投じた140キロフォークを一閃(いっせん)。瞬く間に中堅左へ吸い込まれる今季15号2ランとなり「キモティー!」と久々に声を張り上げた。

 6月30日・DeNA戦以来、60打席ぶりの一発で、4月15日・巨人戦で菅野から放って以来の“聖地弾”。公式戦では入団後最速の打球速度177キロ、甲子園最長の141メートル弾となり、昨季横浜スタジアムで放った場外弾級の飛距離で魅せた。

 新人年から2年連続の15本塁打&50打点は球団では岡田彰布以来。大山とのOSアベック弾は今季4度目、アベック打点は15度目で14連勝中。両者のバットが火を噴けば、確実に勢いが生まれる。

 試合前まで7月は0発。どれだけ単打、二塁打、三塁打が出たとしても「(直近は)ホームランが少ない。惜しい当たりがホームランになるように」とスラッガーとしてのプライドが許さなかった。

 早出特打から微調整を重ね、最近は重心位置をやや下げて脚の力も生かしながら打球を飛ばすことも意識している。「ちょっとこう調整しながらで、もうちょっと落とし気味でもいいかなとも」と、より良いスイングの形を模索している段階だ。

 前半戦最終カードで、佐藤輝らしさ全開の一撃が出たことは大きい。「お客さんが喜んでくれていたので、それが良かった」。上昇気配が漂う背番号8のバットが、3連勝&借金完済の道筋を作る。

 ◆新人から2年連続15本塁打&50打点、左打者で到達は球団初 佐藤輝が15本塁打、54打点をマーク。阪神選手が新人年から2年連続15本塁打は過去に70年・田淵幸一(22本、21本)、81年・岡田彰布(18本、20本)の2人で共に右打者。同2年連続50打点も49年・別当薫(57打点、126打点)、81年・岡田彰布(54打点、76打点)の2人で共に右打者だった。

 ◆佐藤輝&大山アベック打点14連勝 佐藤輝と大山がそろって打点を挙げた試合は4月22日・ヤクルト戦から14連勝。2人がそろって本塁打を放った試合は4月29日・中日戦、同30日・巨人戦、5月18日・ヤクルト戦に続きこの試合が4戦目で、いずれも勝利。

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