「巨人３－６阪神」（２日、東京ドーム）

　阪神は二回に先制ソロを放った大山悠輔内野手（２７）、六回に同点適時打の佐藤輝明内野手（２３）と主軸２人が打撃で結果を出して宿敵巨人に逆転勝ちした。デイリースポーツ評論家の岡田彰布氏は、四回に挟殺プレー中の失策で一時逆転を許したプレーに言及。「ミスの失点はなくさないと」と、大逆転優勝に挑戦するチームに苦言を呈した。

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　阪神はチャンスで確実に得点を奪って逆転勝ちした。前の試合を嫌な展開で落としていただけに、何より勝ったことが大きい。

　巨人投手陣はメンバー的にも苦しい状況だ。阪神からすれば３連勝できるチャンス。試合を開催する以上、たたける時にたたかないといけない。そのためにも四回のようなミスでの失点はなくさないといけない。

　無死一、三塁で岡本和が三振後、最初にスタートした一走を挟殺しようとした。その後、飛び出した三走の挟殺へと移ったが、三塁と本塁間で梅野の送球を佐藤輝が捕球し損ねて同点となり、さらに大山の送球ミスも重なって逆転を許した。

　ミスをした時、佐藤輝は前に出過ぎていた。遊撃・中野は一、二塁間での挟殺プレーに入っており、左翼・大山もすぐにはカバーへ回れない。佐藤輝は後ろに選手がいないことを考えれば、なるべく三塁近くで捕球をしなければならない。前に出過ぎていたから梅野の送球と走者も重なったのだろう。

　慌てる必要はない場面でもったいない失点だった。巨人が万全でないからこそ隙を見せない戦いをしてもらいたい。