佐藤輝がいれば阪神は大丈V犠飛 打点挙げれば7連勝!前日零敗の流れ変えた
「広島2-3阪神」(5日、マツダスタジアム)
主砲の大山が不在の今、自分がチームを支えなければならない。だからこそ、阪神・佐藤輝明内野手(23)は4番としての重責を果たしたかった。目の前にあるチャンスを絶対にモノにする。懸命にボールに食らいつき、大きな1点を奪った。
「追い込まれていたので、なんとか食らいついて外野まで運びたいという気持ちでした。そこまで飛距離が出た打球ではなかったですが、島田さんがよく走ってくれたと思います。ありがとうなぎ」
初回1死一、三塁。カウント2-2から大瀬良が投じた134キロ外角フォークをなんとか右手一本で当てた。飛球は左翼手のほぼ定位置ながら、三走・島田が滑り込んで本塁に生還。これが決勝打となり、自身が打点を挙げた試合は7連勝と“不敗神話”継続だ。
22本塁打、71打点でチーム2冠の大山が新型コロナウイルス陽性でこの日、離脱した。日頃から大山の姿を見て「準備がすごい。凡打の時も全力疾走(を怠らない)」と結果もさることながら、野球に取り組む姿勢に感銘を受けてきた。
左犠飛を放って以降は3打数無安打1三振と振るわなかった。離脱している大山の思いも背負い、今後もチームの4番に座る。勝利の一撃を積み重ね、虎の“緊急事態”をバットで救う。