谷佳知氏 阪神は中野、大山不在でどう上位打線を機能させるか「ここが踏ん張りどころ」

 「DeNA3-2阪神」(9日、横浜スタジアム)

 巨人、オリックスで活躍し、シーズン最多二塁打のNPB記録を持つ谷佳知氏が、DeNA-阪神戦でデイリースポーツの解説を務めた。大山に続き、中野も新型コロナウイルス陽性判定を受け、主力打者2人を欠いた中で、阪神はDeNA先発の今永を攻略できず、4安打で2得点にとどまり、九回サヨナラ負け。谷氏は「大山、中野が帰ってくるまでの間が、阪神にとっては踏ん張りどころになる」と打線の奮起に期待した。

  ◇  ◇

 大山、中野という主力打者2人の不在を痛感させられるゲームになった。

 中野の離脱で、これまで打線を引っ張ってきた中野、島田、近本という走力のある3人による1、2、3番が組めない中、1番・近本、2番・島田、3番・ロドリゲスで臨んだが、4番・佐藤輝を含めて無安打。直球にキレがあったこの試合のい今永は他のチームでも捕らえるのが難しかったと思うが、上位打線がそろって沈黙すれば、勝利が遠のくも無理はない。

 佐藤輝も好調とは言えない中で、どうやって上位打線を機能させていくか。大山、中野が帰ってくるまでの間は、阪神にとって踏ん張りどころとなるだろう。

 この試合のように「1番・近本」「2番・島田」がベースになるのか、「1番・島田」と「3番・近本」の間に二遊間の誰かを「2番」に入れるのか。いろんなパターンが考えられるが、近本、島田、佐藤輝の主力3人にはより奮起が求められるし、中野、大山の代役としてスタメン出場する選手がどれだけ存在感を示せるのかも大きなポイントになる。

 勝利は呼び込めなかったが、代役として先発出場した陽川、木浪は二回にそろって適時打を放ち、結果を残した。大山、中野の穴は埋められるものではないが、陽川、木浪のように代わって出た選手が活躍すると、ベンチの空気は確実に変わってくる。

 先発、リリーフともに陣容が整い、安定している投手陣が踏ん張ってロースコアの展開に持ち込み、攻撃陣が少ないチャンスをものにして勝ち切る。大山、中野が帰ってくるまではこれまで以上に、そうした戦いが求められる。苦しい時はみんなの頑張りが不可欠だ。チーム一丸で乗り切ってほしい。

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