阪神・大山復帰は「大きい」 スタメン無安打も矢野監督「やっぱり安心感につながっている」

 巨人に勝利し、矢野監督(左)とタッチを交わす大山(右)=撮影・西岡正
 2回、大山は二塁ゴロに倒れる(撮影・佐々木彰尚)
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 「巨人0-4阪神」(19日、東京ドーム)

 スタメン発表の「5番・ファースト・大山」のコールに左翼席の虎党が沸く。チーム打撃2冠を誇る、頼れる男が戦列に復帰した。

 阪神・大山は5日に、新型コロナウイルスの陽性判定を受けて戦線離脱。18日に復帰した中野に続き、この日チームに再合流した。いきなりのスタメン出場。3打数無安打1四球だったが、フル出場を果たした。

 「相手にプレッシャーがかかったりだとか、悠輔が帰ってきてくれるというのは大きい。やっぱりチームにとって、大きい安心感につながっているかな」。矢野監督も頼もしそうにうなずく。

 前日の中野に続き、大山が戻ってチームは2連勝。「ファンの方もみんな巨人に対する意識は強い。俺たちだって先輩たちが作ってくれた阪神-巨人戦っていう伝統を受け継いで、意識して戦っていく」。この勝利で昨年に続く、2年連続の巨人戦勝ち越しにも王手をかけた。

 勝ち越しが決まれば、03~05年以来となる宿敵相手の複数年連続となる。2度のリーグ制覇を成し遂げた当時、正捕手を務めた指揮官は「あす決められるように頑張ります」と力を込めた。

 浮き沈みの激しい矢野監督ラストイヤー。欠かすことができないピースが一人ずつ戻り、再びチームは上昇モードに転じた。

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