阪神・近本 復帰後初H 自主トレ地・沖永良部島の子どもたちの前で恩返しの一打

 4回、左前打を放つ近本(撮影・飯室逸平)
 4回、安打を放った近本はベンチへ向かってポーズを決める(撮影・田中太一)
 8回、打球をスライディングキャッチする近本(撮影・飯室逸平)
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 「阪神0-4DeNA」(24日、京セラドーム大阪)

 まずは一本を生み出した。阪神・近本が新型コロナウイルス陽性判定から復帰後、初安打を放った。復帰初戦だった23日は4打数無安打に終わっていた中、バットコントロールにズレはなかった。

 芸術的流し打ちだ。四回、1死走者なしの場面。浜口の外角いっぱいに逃げる変化球を捉え、三塁手の頭上を破った。7日・広島戦(マツダ)以来、久々のHランプ。離脱期間で安打数ランキングは5位に後退した。ここから巻き返しを図っていく。

 この日は自主トレ地である鹿児島・沖永良部島の子どもたちを球場に招待。試合には敗れたが、懸命にプレーし雄姿を見せた。自主トレではハードな練習を笑顔でこなし、島民に野球の楽しさを伝えている。お世話になった人々へ、恩返しの一打となった。

 矢野監督は「何もないよりは、チカも一本出て、落ち着いて」と今後に期待。一つでも多く勝つためには、ヒットメーカーの力が必要だ。

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