阪神・大山 チーム22イニングぶり適時打 会心の一振り「いい1点だった」
「阪神5-0DeNA」(25日、京セラドーム大阪)
嫌な流れを一刀両断した。一振りでドームを包むため息を歓声へと変えた阪神・大山。チームにとって22イニングぶりとなるタイムリーで試合の流れを引き寄せた。
「追加点が欲しいところでしたし、そういう意味ではいい1点だった」
1点リードの三回1死一塁で初球を捉えた。鋭い打球は左中間を真っ二つ。近本が快足を飛ばし、貴重な追加点を奪うホームに生還した。続くロハスの定位置付近の中飛で果敢に三塁を陥れ、糸原の右前打で3点目の本塁を踏んだ。積極的な走塁でも、連敗ストップに貢献した。
19日に新型コロナウイルス陽性判定から戦列に復帰。仕事場へと戻ってきた主砲は絶好調だ。復帰後は22打数9安打で打率・409。「試合に出ている以上は、調整できていないっていうのは言い訳にしかならない。試合に出たら、自分のやるべきことをやるだけ」と離脱した14日間のブランクを一切感じさせていない。
投打がかみ合い、チームの連敗を2で止めた。シーズン終盤戦。「うまくいかないことも多いですけど、そこはチーム一丸となってやっていくしかない。先のことよりも、まずは次の試合にどうやって戦うか」と一戦必勝を強調。頼もしい男がチームの勢いを加速させる。