「阪神５－０ＤｅＮＡ」（２５日、京セラドーム大阪）

　攻守にわたる活躍でチームの窮地を救った。２試合ぶりに先発マスクをかぶりフル出場した阪神・坂本が、守っては零封継投を導き、打ってもダメ押し打。連敗脱出の試合後には西純とともに今季初のお立ち台に上がった。

　「純矢（西純）が本当にいいピッチングをしてくれた。やっぱり最後九回、勝つ瞬間に守っているというのが一番キャッチャー冥利（みょうり）に尽きる」と高卒３年目の右腕をたたえつつ、充実感を漂わせた。

　西純とは前回１８日・ヤクルト戦（神宮）でもチームの連敗を８で止めた。「純矢は本当に気持ちが強いので、自分のいい球をしっかり投げてもらうことを一番に考えている。本当にエースになっていける球を投げている」と大絶賛した。

　９番打者として、バットでも貢献した。七回２死一、二塁の第４打席、三上の１４５キロ直球を左前適時打。８月初打点で貴重な追加点をたたき出し、「８番でお手本のようなバッティングをしてくれるので、しっかり見習って打った結果が良かった」と攻撃でもマルチ安打の西純に感謝した。

　坂本にとっても今後の出場機会増につながる価値ある一本になった。「チームとしては目の前の試合をとにかく勝ち続けて、一つでも上に行く。個人的には純矢の試合で早く８番を打てるように頑張ります」。残り２５試合も攻守でチームを引っ張る。