阪神ドラ1森木 デビュー戦6回3失点で初勝利ならず 五回まで圧巻 最速154キロ

 6回、森木は岡林に先制適時打を許す(撮影・山口登)
 6回、岡林に先制タイムリーを打たれ唇をかみしめる森木(撮影・飯室逸平)
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 「中日4-1阪神」(28日、バンテリンドーム)

 阪神ドラフト1位・森木大智投手(19)がプロ初登板初先発を果たし、6回4安打3失点と力投するも、プロ初勝利とはならなかった。

 初回、先頭・岡林は150キロ超えの直球で追い込むと、外角低めスプリットで二ゴロに打ち取った。続く大島への2球目は、この日最速の154キロをマーク。場内からはどよめきと拍手が起こった。3球目の153キロ内角直球をはじき返されて中前打を許したが、後続を断って無失点で立ち上がった。

 二~五回まではいずれも三者凡退に抑え、五回までわずか1安打無失点と好投を見せた。

 だが、打線の援護がないまま迎えた0-0の六回。先頭・大野奨に中前打を許すなど2死三塁とピンチを招くと、1番・岡林に低め152キロ直球を捉えられ、先制の右前適時打を浴びた。さらに二盗を許し、2死二塁とピンチは続くと、続く大島は1ボールから申告敬遠を選択。3番・阿部と勝負したが、1ボール1ストライクから投じた低めスプリットを捉えられ、2点右越え適時打を献上した。

 七回の打席で代打を送られ、6回91球で降板。チームはこの回も無得点に終わり、球団高卒新人では初めてとなる初登板初先発で初勝利の快挙とはならなかった。それでも、クオリティースタート(6回以上、自責点3以下)と上々のデビュー戦だった。

 降板後は「(1軍)初登板でしたが、思い切って自分のボールを投げ切ることはできました。ただ、六回に捕まってしまったのは反省点ですし、今後の課題としてこの経験を次に活かせるように頑張っていきたいです。ここからチームが逆転勝利してくれることを信じてしっかり応援します」とコメントした。

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