“雨柳さん”本領でマウンド上がった途端大雨 好投の阪神・青柳苦笑い「みんな僕のせいに」

 7回、矢野を三振に仕留めほえる青柳(撮影・吉澤敬太)
 試合開始直前の大雨となり、“俺のせい?”と指さし苦笑いしながらベンチに戻る
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 「阪神1-0広島」(30日、甲子園球場)

 エースの帰還だ。カクテル光線に照らされた雨粒が聖地に白い靄(もや)をかける。対照的に、阪神・青柳晃洋投手(28)の表情は晴れやか。114球を投じて7回4安打無失点。4試合ぶりの白星こそ逃したが、本来の投球を取り戻した。

 「ここまでふがいないピッチングしてたので、今回はダメならファームに落ちるだけという感覚、意識で投げていました。きょうはある程度投げられて、チームの勝利に貢献できたと思うので、それは一番うれしい」

 こちらも本領発揮!?この日は“雨柳劇場”で幕が開けた。勢いよく降り始めた雨。右腕がマウンドに上がった途端、試合開始が見合わせとなり、「みんな僕のせいにしていたので、チカ(近本)とか。僕のせいじゃないでしょ!って(笑)」と苦笑いを浮かべた。

 気を取り直して上がった初回のマウンドは、先頭から3者連続の空振り三振と快調に立ち上がった。広島とは今季初対戦。1~7番まで左打者を並べて青柳対策を講じてきた相手に粘られながらも、スコアボードにゼロを並べ続けた。

 最大のピンチは0-0の五回。安打などで1死一、三塁とピンチを招いた。ここで、投手・森下にはスクイズを仕掛けられたが、捕ゴロとなり三走・小園を挟殺プレーでタッチアウト。続く大盛を右飛に仕留めて危機を脱した。

 直近の試合では制球に苦しむ場面もあったが「(カウント)3-2まで行ってもストライクで勝負できた」と無四死球。打ってはプロ初のマルチ安打と、投球以外でもチームを鼓舞した。

 この日は時折、マウンド上で笑みを浮かべた。「ダメなら下(2軍)に森木とかいいピッチャーがいるんで、代わるだけ。下向いてやるより楽しくできたら」。虎の大黒柱はやはり、青柳だ。

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