阪神・中野 両リーグトップタイ13度目猛打賞 近本は「非常にいい勉強になる」
「阪神2-2巨人」(2日、甲子園球場)
ドローになった伝統の一戦で虎のリードオフマンが存在感を示した。阪神・中野が戸郷から右へ左へと広角に3安打。8月21日・巨人戦(東京ドーム)以来の猛打賞をマーク。今季13度目で近本とともに両リーグトップに並んだ。
「最近の試合で、なかなか思うような打撃ができなかった。そういった意味でもきょうは早出で体の使い方を見直して、そこを修正できた結果が3本ヒットにできた」とうなずいた。
初回、先頭打者で126キロ変化球を右前打。「個人としても1打席目で打てば、本当に気持ちよくその他の打席に入れる」との言葉通り、三回1死の第2打席は148キロ直球を捉えて左前打。そして八回無死、前の五回の打席で空振り三振に斬られたフォークを左前打。1死二塁から近本の右越え三塁打で生還した。
四回2死満塁での守りでも、高いバウンドで投手の頭上を越した打球に腕を伸ばし、懸命のランニングスローでアウトを稼いだ。
今季の安打数は136。リーグトップの近本を2差、盗塁数は5差で追いかける。「タイトルは個人として、あまり意識はしていない」と言うが、「同じようなタイプの先輩が近くにいるのは、非常にいい勉強になる」とも話す。残り18試合。同僚と切磋琢磨(せっさたくま)する中で、チームの順位を一つでも上に押し上げる。