【藤田平氏の眼】阪神が見せた「3度目の正直」

 「阪神6-2中日」(12日、甲子園球場)

 この勝利は非常に大きい。代打で勝ち越し2点タイムリーを放ったマルテはチャンスに強く、ボール球に手を出さないバッター。相手バッテリーが最も警戒する打者だ。打つべく人が打って勝利した試合だったといえる。

 この日、先頭打者の出塁は計3イニングだった。その3度目だった六回は先頭・原口の出塁が勢いづけた。さらに佐藤輝、木浪と左打者が続くタイミングで中日ベンチが先発・柳から福へ継投しなかったこともタイガースに流れを呼んだし、木浪の犠打もマルテのタイムリーにつながった。

 それまで先頭が出た2イニングは初回と三回。初回は1得点の同点まで。無得点に終わった三回は先頭・中野が出塁した後、次打者・糸原が犠打で走者を送るなどしてプレッシャーをかけてよかった。

 13日から甲子園で広島2連戦。CS争いする最中だ。当面の敵をたたく勢いをつけることができた勝利となるのではないか。

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