引退の超人糸井へ 親交深い7人がメッセージ 柳田「本当にあこがれの存在」ダル「今後に本当に期待」

 あいさつする糸井(撮影・神子素慎一)
 メッセージを贈るダルビッシュ(撮影・神子素慎一)
 メッセージを贈るソフトバンク・柳田(撮影・神子素慎一)
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 「阪神4-10広島」(21日、甲子園球場)

 試合後、今季限りで現役を引退する糸井嘉男外野手(41)の引退セレモニーが行われた。試合が延長十一回にもつれ込んだ死闘だったため、セレモニーは22時55分からのスタートとなった。

 場内ビジョンでは「Message For You~糸井嘉男選手へ贈る7人のメッセージ~」として、親交の深い7人からのメッセージVTRが放映された。

 ◇福岡ソフトバンクホークス 柳田悠岐

 「嘉男さん! 19年間の長い現役生活、お疲れさまでした! 嘉男さんとの思い出は、まず一番初めに浜松の自主トレに参加させていただいたときの衝撃というか、今でも鮮明に覚えていまして。パワーとスピードというのは、その当時僕も若かったので自信があったんですけど。嘉男さんの走りとバッティングを見た瞬間に『この人には一生勝てないな』と思ったのは今でも本当に記憶に残っています。本当に野球選手としての理想像というか、本当にあこがれの存在です、ずっと。人としても本当に優しくて、誰にでも対等にというか、優しく接してくださっているのは本当に昔から今もずっと変わらないので。自分もそういう大人になりたいな、と。本当に野球選手としても、人としても自分の理想像です。これから引退されて、筋トレをたくさんされると思いますので。また筋トレの方法、教えてください。まずはゆっくり身体を休ませてください。お疲れさまでした!」

 ◇オリックス・バファローズ 吉田正尚

 「糸井さん、19年間現役生活お疲れさまでした。本当にプライベートでもすごくお世話になっていますし、1年目のオフに自主トレで初めて受け入れてくださって、本当に優しく今まで接してくださって、ありがとうございます。印象に残っていることといえば、一緒にトレーニングをしながら、ウエートトレーニングをしている中で、僕たちが必死に挙げている中、その倍ぐらいの数を軽々やっていたのが本当に印象に残っています。これからは少しゆっくり休んで、また、もうこれからはインコースをさばかなくていいと思いますので、目いっぱい大胸筋を鍛えてください。本当にお疲れさまでした」

 ◇北海道日本ハムファイターズ 稲葉篤紀GM

 「嘉男! 19年間本当にお疲れさまでした。嘉男とはファイターズ時代にですね、投手から野手に転向して、本当に野手は走攻守、すべてをやらなくてはいけないという中で、コツコツ努力を積み重ねて、19年間ですか、本当にここまで頑張ってきたなというふうに思います。けがも多くて、それを隠しながら、本当に全力で取り組む姿勢。また、素直な心を持っています。また天然のキャラというのもですね、多くのファンの方に愛される理由だったんじゃないかというふうに思います。とにかく少し休んでですね、また次のステップ、これからの野球界のために頑張ってください。どこかでまたお会いしましょう。本当に19年間お疲れさまでした」

 ◇北海道日本ハムファイターズ元監督 梨田昌孝氏

 「糸井選手、19年という長きに渡り、現役生活お疲れさまでした。日本ハムにピッチャーとして入団して、それから野手に転向して。大変だったと思います。ときどきサインミスもあり、アウトカウントを間違えたり、ボールカウントを間違えたりという、そういうこともありましたけども。みんなから好かれるタイプの性格で、本当にここまで長くやってこられたというふうに思っています。6年連続3割を打ったり、ジャパンのメンバーに入ったり、本当にお疲れさんでした。最後は阪神タイガースというね、素晴らしいチームで終わることができて、本当に糸井選手の功績というのは大きいなというふうに思います。これからはサインを覚えなくても大丈夫なので、解説者として、あるいは野球に携わる仕事をしながらですね、野球をもっともっと広めて頑張ってほしいなというふうに思っております。本当に楽しい時間を、4年間でしたけども、ありがとうございました。これからも頑張ってください、お疲れさんでした」

 ◇サンディエゴ・パドレス ダルビッシュ有

「糸井さん、長い現役生活、本当にお疲れさまでした。2005年から今に至るまで、ずっとかわいがってくださって本当に感謝しています。今後とも、自分のことを後輩としてかわいがっていただければうれしいです。コーチになるのか、YouTuberになるのかちょっと分からないですけれども、糸井さんの今後に本当に期待しています。本当にお疲れさまでした」

 ◇阪神タイガースOB 鳥谷敬氏

「糸井選手、19年間、現役生活お疲れさまでした。糸井選手とは同級生・同期ということもありますので、嘉男と呼ばせてもらいますが、嘉男と最初に対戦したり知ったというのは、日本ハム時代にピッチャーとして対戦しているみたいなんですけど…。そこでホームランを打ったっていうことを嘉男から言われたんですけど、実際それもよく覚えていません、申し訳ないです(笑)。実際に一緒にプレーしたのは2013年のWBCのときで、その後、阪神でも一緒にプレーしましたが、ファンの方だけでなく、一緒にやっている選手も驚くぐらいのプレースタイル、身体能力、そういうものをたくさん見せてもらいました。野球を辞めた今でも、糸井選手の、嘉男のプレーというのは頭に残っています。現役生活をきょうの試合で終わるということなんですけど、終わる前にYouTubeを始めちゃうとこらへんが嘉男らしいなと、感じています。これから第2の人生が始まりますが、嘉男らしくファンの皆さんにいろんなことを伝えて、その後は一緒に野球界に恩返しできるように頑張っていきましょう! 19年間お疲れさまでした」

 ◇中日ドラゴンズ 福留孝介

 「糸井選手、19年のプロ野球生活、お疲れさまでした。2017年から2020年まで、嘉男と4年間一緒に阪神でプレーさせていただきまして。本当に楽しかった思い出の方が強いです。僕自身も今年でユニホームを脱ぎますが、その際にも嘉男が僕に『お疲れさまでした』と連絡をくれて、その中で『僕も辞めます』という連絡で。そういう連絡をもらって『嘉男らしいな』と思いました。本当にね、まだまだ僕の中では嘉男はできると思っていましたけれども、それはもう嘉男自身が決めたことなので。お互いユニホームは脱ぎますが、またどこかでゆっくりと、いろいろ昔話ができたらなと思います。本当に19年間お疲れさまでした」

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