阪神・原口〝5番の仕事〟特大2ラン 残り3戦「打線の〝一つ〟になれるよう」

 1回、左越えに2ランを放つ原口(撮影・山口登)
 1回、左越えへ2ランを放つ原口(撮影・田中太一)
 1回、2ランを放った原口にメダルを掛ける矢野監督(右)=撮影・山口登
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 「広島3-7阪神」(23日、マツダスタジアム)

 極限まで無駄をそぎ落としたフォームから、一振りに懸ける執念が伝わってくる。阪神・原口文仁内野手(30)が2号2ランを含む2安打2打点。新たなクリーンアップの一角として文句なしの活躍だ。

 押せ押せムードの中、特大アーチが左翼席に飛び込んだ。近本、大山の連続適時二塁打で2点を先制し、なおも1死二塁の場面。「手応えはあったんで、いったかなというのはあった」。大瀬良のカーブを完璧に捉え、追撃の2点をたたきだした。

 六回は先頭から中堅頭上を破る二塁打で好機を演出。中押し点となる佐藤輝の2ランを呼び込んだ。「場面、場面で求められることがあると思うんで」と鮮やかなチャンスメーク。「そこで輝が打ってくれて、チームの雰囲気もさらによくなった」と勝利をグッと近づける追加点だった。

 チャンスに強く、一発もある。これこそが原口本来の姿だ。「その打席、その打席で集中して何とか結果を残そうと思ってやっているのが、いい結果につながっている」。5番打者として信頼を勝ち取りつつある。

 残り3試合は一戦も落とせない。「打線の〝一つ〟になれるようにやっていく」と決意をにじませた原口。しぶく光る30歳が勝利の原動力となる。

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