阪神・青柳 投手3冠へ今季ラス投にかける 27日先発「最後しっかり良いピッチングを」
27日のヤクルト戦(神宮)に先発予定の阪神・青柳晃洋投手(28)が24日、甲子園で行われた投手指名練習に参加し、快投締めを誓った。この日、3位・巨人が敗れたため1ゲーム差に迫った。逆転CSと、自身のタイトル獲得に望みをつなぐためにも負けられない一戦。8試合ぶりの勝利となる13勝目を挙げ、有終の美を飾る。
最後は笑って終わりたい。残暑が戻った聖地で、青柳がキャッチボールやポール間走などで調整。シーズンの集大成へ意気込みを示した。
「最近、結果が出てないので思うことはいっぱいありますけど。終わり良ければ全て良しじゃないですけど、最後しっかり良いピッチングをして、シーズントータルとしてはいい成績を残して終われたらと思いますね」
27日・ヤクルト戦はレギュラーシーズン最後の登板となる可能性が高い。今季は23試合に登板し、ハーラートップタイ12勝(4敗)をマーク。防御率2・07、13勝以上が条件となる最高勝率・750と合わせて、投手3冠を視界に捉える。
ただ、現在7試合連続で白星から遠ざかっている。逆転CSへ3位・巨人を1ゲーム差で追う阪神にとって正念場となるだけに「(タイトルは)もちろん取りたいですけど、その試合を勝てるピッチャーが投げた方が良い」と、早めの継投などチームの勝利が最優先だ。その上で「逆に言うと僕がしっかり抑えれば、ちゃんと投げさせてもらえると思う」と覚悟を持って臨む。
強敵との対戦も良い形で終わりたい。ヤクルト・村上とは昨季15打数8安打(3被弾)で打率・533。今季は10打数4安打(1被弾)で打率・400。「飛ばす力もすごいし、コンタクト率も高いと思うので、バッターとして一流」と認めつつ、「今年は僕なりには頑張っているので、最後まで頑張りたい」と力を込めた。「チームが勝つための最善だったら歩かせます」と展開次第では勝負を避ける可能性もあるが、「しっかり勝負して打ち取りたい」と村上斬りにも意欲十分だ。
「自分の中で納得できる数字で終えたら良いかなと思いますね」。チームをどん底から引き上げた男が、底力を見せる。